平成24年度 留学生だより(2)

ニンニョ・エスピナス(フィリピン)

私の決めた「東大から沖縄での博士課程進学」

沖縄科学技術大学院大学  ニンニョ・エスピナス(フィリピン)

2009年8月、沖縄県に初めて来ました。旅行ではなく試験のために来ました。その時、日本に来たばかりだったので、沖縄へ行く途中「どんな所かなあ」と思いました。行く前に、先生に「本当に沖縄と日本は全て異なっている」と言われました。沖縄に着いた時は、色々違うものを探しました。ですが、自分の意見は沖縄と日本は全然異なるものではなかったです。沖縄にあるものは、日本にもあります。沖縄の文化は違いますが、日本です。

2012年2月に東京大学に進学するのではなく、沖縄科学技術大学院大学に進学することを決めました。なぜこの道を選ぶのか考えました。「東大の方が良いんじゃないですか」とたくさんの友達が尋ねました。「そうじゃないです」と私は返事しました。

なぜ沖縄なのか。

私は今年の9月から、恩納村に住んでいます。住んでいる環境は東京と全然違います。沖縄の人の温かい歓迎に深く感動しました。留学生なら、その歓迎は大事なものです。私たちの家族は遠くにいるので、地元の人々からの指導はとてもありがたいものです。

既に、OISTの留学生の皆は勉強や研究を頑張っていて、将来、沖縄の経済に貢献したいと考えています。さらに、沖縄の自然は奇跡的なものがたくさんあると思います。また、恩納村には、海、山、公民館などでスポーツなど色々な活動ができます。私と友達はSCUBAダイビングや、バドミントンをして楽しんでいます。沖縄は世界で最も長寿の地域であるので、以前、大宜見村のエミノミセに長寿料理を食べに行きました。この店はOISTから1時間かかりますが、とてもオススメです。

私の東大の修士課程の研究内容は植物のヘムを合成する酵素、フェロキラターゼについてでした。今回、OISTでの研究内容はまだ早いので決めていませんが、植物について研究したいです。私は博士の学位を取った後、沖縄と世界でポスドクとして研究機関や大学で研究したいと考えています。沖縄県や学校ではどんな経験をするのか今から楽しみです。沖縄の土地の人にはいつもお世話になって本当に感謝しています。これからもよろしくお願いします。