平成24年度 留学生だより(1)

キャロリン・スタージンスキ (ドイツ)

あらゆる人々に出会える素晴らしいチャンス

沖縄科学技術大学院大学
キャロリン・スタージンスキ (ドイツ)

始めに、私の日常生活はあまりスペシャルではない。然しながら、ラボの友達と一緒に子犬を探しに行き、「動物たちを守る会」で子犬をもらった。その時にピコちゃんはかわいそうな様子であったが、アパートに連れて帰って以来、ピコちゃんは段々元気になり、学生や特に大学のガードマンにとても人気者になった。会う度に「わん子ちゃん調子はどうだい。」と聞かれる。ピコちゃんは大学のマスコットになったようだ。引き取った責任を果たさないといけないので、さらに忙しい日々を送ることになった。毎朝六時に起き、愛犬と散歩をし、料理を作ってあげ、研究室に出かける。朝の授業の後、私の仲間とカフェに行き、美味しい南瓜マッフィンを食べながら、世間話をしている。昼になると散歩の時間なので、すぐにアパートに戻る。毎日、実験や勉強で忙しいので、海の近くで一息つくことができるのはなんて快適だと思っている。

OISTでは、沖縄でしか会えない友達ができるチャンスが多い。OISTで学会が行われる際に、色々な国から来た教授や学生と話ができ、国際的なゲストに沖縄独特な所を少し紹介できるチャンスがあったら、色々な所に連れて行く。海ブドウやハブが入っている泡盛を見ると皆は「沖縄は魅力的な所に違いない」と興奮していたことがある。

外国人の同級生はスポーツサークルをしていて、毎週地元の年配の人達とバドミントンをするため、隣町の高校の体育館に集まる。沖縄の人々はすごく元気で、生き生きしている。研究室の同じ年の仲間も沖縄の出身で、色々な活動を案内してくれる。彼女の友達も愉快な人で、一緒にハーリーに参加したこともある。沖縄の歌手の歌を歌え、バンドもしている。

地元のマーケットで、いつもレジの店員と雑談している。ある日、彼女は「今日最後の日で、仕事を辞める」と言ったので、私は驚いた。彼女は、沖縄国際大学の三年生で、スペイン語を勉強して、ペルーに留学するため、バイトを辞めることを決意したのである。彼女は自信があり、勇気がある女性で、私は感心した。

沖縄は雄大な太平洋の中にある小さい島で、西欧諸国や本州からの距離は大分遠い所にあるが、私はここで学生生活をし、寂しい思いをせず、毎日楽しく過ごしている。沖縄はずいぶん国際的な雰囲気がある。人々は明るく、外国の要素に関心があり、異なる国籍にもかかわらず、ゆいまーる精神で幸せな生活を送っている。