平成23年度 留学生だより(12)

ミカエル・スベンソン  (スウェーデン)

A Paradise Waiting to be Discovered

琉球大学 短期留学生(イェーテボリ大学)
ミカエル・スベンソン  (スウェーデン)

私は2010年の10月にスウェーデンから沖縄へやってきました。沖縄に来る前、沖縄は世界地図上でどこにあるかぐらいは知っていましたが、それ以外のことは全く知りませんでした。しかし、一年間沖縄で留学生活を送った今は全然違います。今の私は、沖縄についての知識が豊富ですので、日本本土にいる友達に沖縄のことをよく紹介しています。

私がスウェーデン人として最初に辛いと思ったことは、沖縄の天気です。沖縄に到着し、那覇空港から初めて出た時のことを、今でも鮮明に思い出します。その日は九月末にもかかわらず、30℃以上あって、スウェーデンでは経験したことのない暑さを体感し、あまりのショックに倒れそうでした。スウェーデンでは年間平均気温が6℃程度、9月の平気気温は16℃程度なのです。しかし、そんな沖縄の天気に何となく慣れてきてから、やはりこういう天気が一番良いなあと、思うようになってきました。一年のうちに16℃以下に下がることは珍しいので、沖縄の綺麗なビーチで遊べる機会が豊富にあるからです。

私が沖縄の一番良いところだと思うのは、その文化です。沖縄に留学しに来た学生や、働きに来た会社員は日本の文化だけではなくて、沖縄の文化も体験できます。沖縄は日本の一つの県ですが、様々な面で、沖縄は別の国のようでもあります。同じ日本なのに、人々の様子も文化も異なります。それに、ウチナーグチ(沖縄方言)もあるので、日本本土との違いが更にわかりやすくなります。沖縄に住むために、方言で話せなくても大丈夫ですが、沖縄で暮らした思い出や証拠として、少しだけでも覚えたらいいと思います。

私はウチナーンチュ(沖縄人)と共に、約一年間暮らしてきました。留学した当初は、一年間も一緒にいれば、ウチナーンチュのことを何でも理解できるようになると思ったのですが、そうでもありませんでした。ウチナーンチュのことを言葉でどうやって説明すればいいかわからないのですが、驚くほど素晴らしい人々です。歴史的に言えば、辛いことを沢山経験しているのに、ウチナーンチュ達は初対面の時から友達になってくれて、どんな悩みでも相談に乗ってくれます。みなさん、是非、自分からウチナーンチュに話しかけてほしいと思います。そうすれば、色々なことが学べると思います。

私はスウェーデンに帰ってからも、絶対、沖縄のことを周りの人達に紹介します。私の友達の中には、日本といえば東京や京都を連想しても、「沖縄」を連想する人は多くありません。実は、私も昔はそうでした。しかし、これからは、日本といえば、すぐ沖縄を連想するように、周りの人達の考え方を変えたいと思います。

このメッセージを読んでいる皆さんも、沖縄のために、一緒に頑張ってくれませんか?