平成23年度 留学生だより(7)

グェン・タン・トアン(ベトナム)

私の沖縄での留学生活

名桜大学大学院 国際文化研究科 2年
グェン・タン・トアン(ベトナム)

私はグェン・タン・トアンです。南ベトナムから来ました。高校を卒業後、日本とベトナムは同じアジアの国ですが、どうして日本の方が経済的に発展しているのだろうかということを明らかにしたかったので、ホーチミン市外国語・情報技術大学で4年間、日本語や日本文化などを学びました。大学卒業後、マーケティング関連の良い仕事にも恵まれましたが、「もっと勉強がしたい」という強い気持ちを常に持っていました。その様な時に、沖縄で勉強しているベトナムの友人から、名桜大学の話をよく聞いていました。そして、沖縄に興味を持つとともに、ぜひ名桜大学大学院で研究したいという思いが強くなりました。

2008年12月から研究生として名桜大学の大学院で学び、2009年10月には、大学院の入学試験に無事合格することが出来ました。現在、名桜大学院で心理学研究法や心理統計学などを学んでいます。

沖縄に来て早くも3年目になります。大学院で親切な指導教員の下で学習や研究を進め、自身の研究テーマを深く専門的に学ぶことによって、修士論文を仕上げることが出来ます。先生は私に大学院卒業後、研究を続けベトナムで教師になり後輩たちに学んだ知識や心理学などを教えてほしいと望んでいます。指導教員から様々なアドバイスをもらう事ができ本当に感謝しています。この恩義をずっと心に刻み、先生の期待に応えていい教師になれるように頑張っていこうと考えています。

沖縄で毎日研究をしたり、アルバイトをしたりと時にはつらいと感じることもありますが、知り合いのおばぁからよく励ましをもらうお陰で、元気いっぱい、やる気いっぱい、笑顔いっぱいになれます。いつもおばぁから美味しい手作り料理をいただき、あちこち遊びに連れて行っていただいたり、またおばぁの知り合いの人を紹介していただいたりと、本当にありがたいです。おばぁは「あんた、卒業した後こっちでいい仕事みつけて日本に残るようにしてね。」といいます。私は「そのことに対して約束は出来ないですが、もし帰国したら毎年一回沖縄に来ておばぁに会いに行きますよ。」と約束しました。

3年間を振り返ると色々な経験をして成長したことを実感します。私はそんな自分を誇りに思います。これから日本へ留学したいと考えている学生に一言アドバイスするとすれば、沖縄に留学した事は今までの私の人生の中で一番いい選択でした。