平成23年度 留学生だより(6)

劉 羽東(中国)

日本の生活
沖縄大学 留学生別科
劉 羽東(中国)

皆さん、こんにちは、中国から来た劉羽東です。この機会をいただき、光栄に思います。

日本に来てからもう一年半が経ちました。この一年半の間にいろいろなことを勉強しました。日本の生活はもうだいたい慣れました。

日本に来る前は、日本の文化や習慣の多くが、昔、中国から伝わってきたものであるので、日本と中国は様々な面で似ていると思いました。しかし、実際日本に来てみたら似ているところも多いが、やはり違う国であることを強く感じました。例えば、人の考え方とか、暮らし方とか、習慣とか、人間関係とか各方面で中国とは全然違いました。

一番、強く感じるのは礼儀です。どこにいっても、「すみません」「ありがとうございます」という言葉をよく耳にするので、心がとても温かく感じます。その他、いろいろな設備が発展して自動化し、人に対するサービスが良くて生活が便利で居心地が良いです。

ところが、一方では、日本で生活するのは難しかったです。特に留学生にとっては、日本は物価が高いので、生計を維持するため、いろんなアルバイトをしなければなりません。日本に来る前はアルバイトをしたことがありませんでしたが、沖縄に来て六カ月後からアルバイトを始めました。アルバイトを始めることができるようになったのは、子供のころから好きだった日本映画を観て、日本人の学生はみんなアルバイトをしていることを知っていたからだと思います。最初、アルバイトは忙しくて難しかったが、わからないことがあったら、みんな優しく詳しく説明してくれるからすぐに慣れました。

今もアルバイトをしながら、毎日日本語の勉強を続けています。日本の大学院へ進学する夢を叶えるためにこれからももっと頑張ります。

日本に来て最初は生活のために、また学校の勉強のために文法を一生懸命覚えました。日本で日本語を勉強しているのに、日本という国と日本の文化、人をぜんぜん見ないで、ことばを覚えることだけに熱心でした。それで、学校の勉強はあまり難しくなかったのですが、日本人と話すことは本当に難しかったです。その時、私は歌をうたった時のことを思い出しました。「ことばを学ぶこととは、そのことばを使っている国や人についても勉強すること」ということです。その時から、今私が住んでいる日本をちゃんと見はじめました。そうしたら、前は気がつかなかった日本のすがたを見ることができるようになりました。そして、だんだん日本人と交流することが楽しくなりました。

最後に、私に温かく日本語を教えてくれた先生方と学生の皆様に感謝します!ほんとうにありがとうございます!