平成23年度 留学生だより(5)

イマデ ヌアルタ(インドネシア)

日本に留学する意義

沖縄大学 国際コミュニケーション学科 4年
イマデ ヌアルタ(インドネシア)

私は最初インドネシアのバリ島で日本語の学習を受けていた。日本語の学習にはもちろん言葉だけではなく、日本の文化・社会に関わることも同時に紹介されているので、そこから少しずつ日本のことが分かるようになった。そのきっかけで日本にあこがれて、関心を持った。それから、日本で生活すれば日本人と接する機会が多く、日本の文化を踏まえて、日本語は実際にどのように使われているのかということがよく理解できるはずだと思って、日本に留学することを決心した。

今年は来日してからもう5年になった。この5年間で私はとても成長したと思う。日本へ来る前に日本語がうまくなくて、日常会話が苦手であった。また日本語の使い方を間違えることを心配し、よく気になってしまった。しかし、現在日本語で言えないことがもうほとんどない気がする。そして日本語には、どのような言葉遣いとマナーがあるのか、理解できる。例えば、「何歳ですか」という一つの簡単な言葉は女性に対して、かなり失礼な質問だといわれるので、気をつけて使っている。それで、日本人と会話するときも自信を持っていられるようになった。

日本に留学することには日本語に関すること以外にもメリットが様々である。以前バリ島にいた時に「ゴミ」というのはあまり気にしなくてもいい、あるいはどこに捨ててもかまわないと思っていた。逆に日本ではそうではない。日本人はよく自然環境を守っていて、ゴミをきちんと分別して捨てている。家にも公共場所にもゴミを散らかしていない。日本の社会にいる私もそのようなゴミの捨て方に従うのは当然のことだろう。そういう日本人の習慣を身につけると、自分にはアピールになり、勉強になると思う。いつか帰国した時、バリ島の人たちに教えようと思っている。

また、日本ではアルバイトをしながら、大学に通っているので、どのようにしてアルバイトと勉強の時間割を作ればよいか、どのようにして空いている時間を大事にすればよいかも分かった。やはり周りの状況・生活が厳しいからこそ時間の大切さが感じられて頑張る気持ちも出てきたと思っている。例えば、生活費は毎月最低限6万ということで、講義の後は寝る時間がなく、どんなに疲れても、その6万を得るために、アルバイトはやるしかない。しかし、夜のアルバイトをしても次の日に講義を受けないといけないなら、もちろんその時間帯に起きなければならない。

日本に留学している内に日本語や日本文化などの知識を多く頭に入れたい。他にも、自分の人生に役立つ社会的なことを多く学びたい。