平成23年度 留学生だより(3)

イ ニョマン サウィタ(インドネシア)

留学in沖縄

沖縄国際大学 総合文化学部 日本文化学科 4年
陳 標雄

皆さん、こんにちは、私は沖縄国際大学総合文化学部日本文化学科4年次の陳標雄(ちんひょうゆう)と申します。沖縄での留学生活はもう5年余りを送りました。今思い出すと、まるで昨日のように頭の中で浮かんでいます。

今は、アルバイトをしながら大学の生活を送っていますが、最初、本当に何のきっかけもなく、沖縄は日本のどこさえ分からなくて、ただいとこの「沖縄へ来ませんか?」の誘いで沖縄にやって来ました。日本語が全くできなくて、毎日日本語学校の帰りに、スーパーなどの人が多い所に寄り、できるだけその日で学習した日本語語彙や文法などを使って、日本人との会話練習をしていました。ある1回、スーパーでお喋りをしていたお婆さんからお茶と「頑張ってね!」の一言をいただいた時、心の底から暖かくなっていました。そして、2007年に沖縄国際大学の外国人留学生科目等履修生のクラスに入学し、そこで、私の日本語力が更に磨かれました。日本語教員養成課程の実習生がクラスで教壇実習をしたとき、私も日本語の先生になろうと心の中で目標を決めました。翌年(2008)、日本文化学科に入学し、2年次から2年半の時間をかけて「日本語教育副専攻」を終了しました。

大学4年間はあっという間で終わりですが、この間でいろいろな人生の経験ができ、沢山の友達もできました。去年(2010)は、私にとって大変な一年でした。お父さんが病気で亡くなって、一度留学をやめようかと考えていましたが、やはり私には夢がある、日本語の先生になる目標があると思い、頑張ってきました。留学生活を通して分かったことは、アルバイトにおいても、学習生活においても、一番大事なのは、人と人のお互いの信頼関係を築くことだと思います。そして、もっと大切なのは夢と目標があることです。この前、バイト先のコンビニ(今も続いている)が殿堂店となり、1週間のハワイ旅行がご褒美でした。頑張ればいいことあるはずだと信じています。

あと半年で卒業です。これからの進路も考えています。大学院で日本語教育を研究するつもりですが、一方、就活もしています。とにかく頑張りましょう。