平成23年度 留学生だより(1)

彭 友墊(中国)

留学の思い出

沖縄キリスト教短期大学 英語科 2年
彭 友墊(中国)

時間が経つのは早くて、私が日本に来て5年になる。この5年間、成功の喜びがあって、失敗の苦しみもあって、懐かしい思い出が湧いて来た。

沖縄に来てから、一年半那覇にある日本語学校に通った。私は日本語を習い始めたところだった。3ヶ月後やっとレストランのアルバイトが見つかった。那覇には坂道が多く、自転車で通学、通勤ということでとてもきつかった。毎日勉強しながらアルバイトをしていたので、忙しかった。しかし充実した生活を過ごすことができた。その間日本語があまりわからず、また日本の生活にも慣れず、なかなかいろんな事がうまく進まなかった。しかし、学校の先生やバイト先の友達が親切に対応し、サポートしてくれて、最初あった不安な気持ちがだんだんなくなった。やはり沖縄人は優しいと感じ、沖縄人の優しさに私の心は引かれ、沖縄が好きになった。

日本語を勉強するのに一年半はまだまだ足りないと思った。さらに日本語のレベルをアップさせるために、専門学校「国際コミュニティカレッジ」のビジネス学科に入り、実際に日本人と同じクラスで勉強をし、クラスメイトとコミュニケーションを取ることが楽しかった。英語を使った仕事に就きたいと思い、卒業後、沖縄キリスト教短期大学の英語科に行こうと決めた。専門学校に通っている間、沖縄で移動しやすいように、原付免許を取った。

2009年3月アルバイト先の研修のために、九州に1ヶ月程滞在し、あこがれの長崎を尋ねた。原爆の悲劇を乗り越えた長崎に対して、祈る気持ちを胸に抱いた。長崎原爆資料館、平和公園、世界的に知られている信徒発見の舞台、国宝である大浦天主堂、異国情緒あふれる長崎の観光名所グラバー園を見学し、心が揺り動かされる程すばらしく、いい思い出が残った。

現在、私は沖縄キリスト教短期大学の英語科で勉強している。大学生活は行事もあり充実している。先生と友人達のおかげで、いろんなことが順調に進んでいる。異文化交流サークルやNGO ONE LOVEに入り、特にNGO ONE LOVEの活動の中ではフィリピンとネパールなどの現状についてたくさん知ることができた。大学と家が遠く離れているので、自動車免許が欠かせないということを痛感し、免許を取得する過程で挫折を乗り越え、無事自動車免許を取得した。

卒業に近づいて、卒業後の進路を考えなければならない。最近はアジアなど外国から観光客が増えているので、私も語学力を磨くとともに、観光客のニーズもリサーチして、沖縄の魅力を伝えるという仕事にチャレンジしたいと思っている。日本での留学生活で学んだ日本語や英語と専門知識、国際交流経験を活かし、中日交流の架け橋になれると信じている。