平成22年度 留学生だより(7)

李 昕蔚 (中国)

私の留学生活

沖縄国際大学 英米言語文化学科 3年次
李 昕蔚 (中国)

「光陰矢の如し」と言いますが、2年間の語学学校を含め、日本に来てもう4年になりました。沖縄の生活や気候などにも、すっかり慣れて充実した毎日を過ごしています。

大学に入る前は、日本語と日本文化を学びました。私は、現在の日本が世界から求められているものは、グローバルな視点からの国際化であると感じています。この時代の状況に必要とされる人材となるために、私は、多言語、多文化に適応できる高度なコミュニケーション能力と深い教養を身につけたいと思っています。それに英語にも大変興味があり、言語力を身につけるほか、外国の文化と国際交流を体験しながら勉強できるということで、沖縄国際大学総合文化学部の英米言語文化学科を選びました。

大学では、想像していた以上に充実した生活を送ることができました。私は他の私費の留学生と同じように、毎日アルバイトをしながら学校に通ってます。もちろんレポートも沢山あって、論文を書いたり、発表したり、大変でした。しかし、その中でも見学に行ったり、学内外のさまざまなイベントや活動に参加するなど、振り返ってみると、この三年間でたくさんの経験を積んできたと感じています。三年間の留学生活で辛かったこと、苦しかったこと、楽しかったこと、感動したことなどがよく心に浮かんできます。苦しかった時、いつも「人は他人より苦労しないと、他人の上に立つ資格がない」という父の言葉を思い出し、いくら悲しくでも、自分を励まし、辛抱して過ごしてきました。

私の留学生活で一番大きな出来事は、大学で出会った日本人学生と仲良しになったことです、日本人学生と一緒にお互いに異文化交流をしたり、一緒にレポートを作成して発表したり、一緒にご飯を作って食べたり、一緒に笑って頑張ったり、いろいろなことが私の一生の素晴しい記憶になっています。また、私の心に一番印象に残っていることは、日本人の学生と先生が私の誕生日をやってくれたことです。留学生活の中で初めて日本人の先生とクラスメートが誕生日を祝ってくれました。非常に感動し、うれしく思いました。沖縄国際大学で多くの人々と出会うことができ、そしていつも皆が温かい気持ちで接してくれて大変感謝しています。

私は今、日本語教員を目指しており、学科の勉強に加え日本語教育の勉強もしています。また、そろそろ就職の時期に近づき、私は日中企業での交流や働き方の見聞を広めるため、9月にインターンシップとして海外研修に参加しました。将来は国際的な場で様々な国の人々と交流しながら働きたいと考えています。さらに、中国と沖縄の交流を深めるような仕事もできたら幸いです。

沖縄国際大学で勉強しているほかの留学生の皆さんも、それぞれ、身に付けたことや影響を受けたことがたくさんあると思います。私にとって、日本での留学を通して得たものは多くありますが、最も強く感じたのは精神面での成長です。沖縄は私を成長させてくれたところだと確信しております。卒業まであと一年半ほどしかありませんが、これからも将来に向け、思い残すことなくさらに充実した留学生活を送っていきたいと思います。