平成22年度 留学生だより(1)

黄嵐(中国)

自立した留学生活を過ごす

沖縄キリスト教短期大学 英語科 2年
黄嵐(中国)

三年前、日本の経営学やデザインなどを学びたく、日本に留学することを決めた。沖縄を留学先として選んだ理由は、沖縄大学に留学しているいとこから沖縄の様々なことを聞き、過ごしやすいところだと思ったからだ。

しかし、実際に留学してみると、私の国では考えられないことが多くあった。来たばかりの頃は、日本語はなかなか聞き取れず、勉強もアルバイトも大変だった。全く新しい環境で、分からない言葉だらけの生活の中、私が頑張ってこれた理由は、沖縄人の優しさだ。

最初の一年半、通っていた日本語学校の先生たちは、日本語が通じない留学生に、同じ質問を日本語で何回も聞いてくれ、私達が早く日本語に慣れるよう、すごく丁寧に教えてくれた。そして、生活で困ったことがあっても、親切に教えてくれた。

留学してすぐにレストランでウェイトレスのアルバイトを始めた。私は一人っ子なので、中国では家事などをあまりしたことがなかった。日本語もあまりできず、観光客が多く集まる忙しいお店に、本当に多くの迷惑をかけていたが、お店の同僚の高校生達が、なかなか言葉が通じない私にも、何回も丁寧に仕事を教えてくれたおかげで、私は成長することができた。

外国人の私にとって、一番驚いたことは、日本ではアルバイトをしている高校生が多いことだ。日本の高校生達の自立能力の高さは、私の国では考えられないことだ。中国では、高校生のアルバイトは禁止されているので、みんな勉強ばかりしている。日本へ来てアルバイトと勉強を両立させて頑張っている高校生を見て、私も頑張らなければと感じた。

現在、私は沖縄キリスト教短期大学の英語科で学んでおり、英語とともに観光関連の科目も受講している。将来は、沖縄で観光業の仕事をして、沖縄の自然と文化の美しさを、中国人の観光客に紹介したいと考えている。それは何故かと言うと、沖縄の文化に興味を持ち、沖縄人の優しさが好きになったためだ。