平成21年度 留学生だより(12)

ニーナ・ホルツシュナイダー(ドイツ)

おきなわ、大好き!

琉球大学法文学部 研究生
ニーナ・ホルツシュナイダー(ドイツ)

私は今年の4月にドイツから沖縄に来ました。まだ6ヶ月しか沖縄に住んでいませんが、沖縄はもう私の第二の故郷になりました。

私はドイツで日本史を勉強しています。そして2年半前に、はじめて「琉球」と言う王国があったことを知りました。そのときに興味を持ち、いろいろな琉球史に関する本を読んで、琉球史についてもっと理解したいと思いました。残念ながらドイツには琉球史を詳しく勉強できる所はないのです。ですから琉球大学に留学することにしました。

沖縄の第一印象と住んでみての印象は、だいぶ変わりました。実は、2年前に初めて沖縄を訪れました。一人で日本を2ヶ月間ほど旅行したのですが、そのときにはすでに琉球王国に興味を持っていましたので、沖縄まで行きたいと思ったのです。2泊3日しか沖縄に滞在することができませんでした。国際通りの近くにあるペンションに泊ったので、最初に見た沖縄は、国際通りの夜の暮らしでした。観光客が多く、若い米軍人も多くて、沖縄に来る前に本州と九州で見た町と全然違うなと思いました。次の日にバスで沖縄を回りましたが、初めて米軍の基地を見て、基地の大きさに驚きました。そして米軍は沖縄の日常生活の一部を占めていることを知りました。旅行からドイツに帰った時に、印象深く残ったのは、観光客と米軍の存在だったかもしれません。

現在沖縄に住んでみて、私は気さくな沖縄の人々ときれいな海と自然が好きになりました。そして、一番印象深く感じているのは沖縄の特別な歴史です。観光地としての沖縄や、米軍基地は沖縄の顔の一部ですが、沖縄が持ついろいろな顔のほんの二つの側面だけだということに気づきました。外国で新しい生活を始めることは、留学した時に難しい点だと思います。もしかしたら、沖縄の生活の第一印象は悪いかもしれません。もしそうだとしても、留学を続けることをあきらめないで下さい。立ち止まって、いろいろなことを経験したり見たり聞いたりして、新しい世界を理解してみようと頑張ってみてください。私は沖縄で知り合った友人たちに毎日沖縄のいろいろな「顔」を見せてもらい、話を聞き、沖縄という世界をより深く理解して、沖縄のことが本当に大好きになりました。

私は暇なときによく友達と会います。一緒に海に行ったりカラオケに行ったりして楽しく過ごしています。昼ご飯もほとんど友だちと一緒に食べています。沖縄の友人達は、私にとってとても大切なかけがえのないものになっています。ですから帰国した後でも、沖縄で出会った友人達と連絡を取り合って、関係が途切れないように頑張りたいと思っています。

また沖縄では海外から来た人たちと出会い、いろいろな国について新しいことを学ぶこともできました。私の友人達たちもドイツに興味を持ってくれ、ドイツのことについていろいろなことを私にたずねます。例えば、どんな食べ物があるのか、ドイツの人々はどのように暮らしているか、などです。ですから、私もドイツについて質問されたら、どのようにドイツについて説明したらよいか、どのように説明したらドイツやドイツ人のことを理解してもらえるのか、考えなければなりません。そうすることによって、自分の国、ドイツのこともより一層、理解することができました。

留学は本当に面白いと思います。沖縄では、素敵な人々と出会い、いろいろな経験をし、たくさんのことを学び、沖縄のことをより深く理解することができ、ますます好きになりました。しかしそれだけではなく、外国に住んだ時に、自分の国で「当たり前」だと思っていたことは、外国では「当たり前」だとはかぎらないということがわかったということも、留学できて良かったことの一つです。わたしは、沖縄に留学できて、本当に幸せだと感じています。ニフェーデービル。