平成21年度 留学生だより(9)

呂 雅萍(中国)

やればできる!

沖縄キリスト短期大学 英語科 2年次
楊愛明(中国)

2006年4月に初めて、家族と別れて、一人で沖縄へ来ました。来沖したばかりの頃、私は何度も道に迷ってしまい、すごく困りました。中国では両親がいたので、何も心配ありませんでした。私は全てにおいて両親に面倒を見てもらっていたので、料理も掃除もあまりしたことがありませんでした。

中国では日本語を勉強した事がなかったので、日本に来たばかりの頃は、日本人と会話をする時も、意味が全然わからず、とても大変だと感じました。友達と沖縄料理の店へ食事に行った時、メニューを見ても意味がほとんどわかりませんでした。店員さんが「ご注文はお決まりですか」と聞きました。「困ったな、どうしようかな」と思いましたが、写真の中で一番おいしそうだったゴーヤチャンプルーを頼んでみました。料理が出てきて食べてみると、見た目はおいしそうなのに、とても苦い! 私は苦いものがあまり好きではないので、全く食べられませんでした。その夜はすごくお腹が空き、楽しいはずの食事も一苦労でした。

自分でも料理ができなかったし、刺身や生卵などの生ものにも慣れませんでした。故郷が懐かしく、両親を良く思い出していました。中国に帰りたくて、本当に何回も泣きました。でも「人生にはいろいろな選択の場面がある。自分で決めたことはあきらめずに続けよう。泣かないで頑張ろう。」と自分に言い聞かせました。

時間が経つのは本当に早く、沖縄に来てからもう3年になります。現在、沖縄キリスト教短期大学に通っています。大学に入って、中国人だけではなく、日本人の友達もできました。すばらしい先生方の指導も受けることができ感謝しています。いつもいろいろ教えてくれる皆さんありがとうございます。

現在、私は琉球料理店でアルバイトをしています。お店ではライブステージもあるので、毎日民謡を聞いて、カチャーシーも練習しています。私は歌が大好きなので、音楽を通して沖縄の文化を学ぶことが多いです。アルバイト先では接客マナーや礼儀作法も身に付けることができました。将来は中国に帰って、日本で学んだ色々なことを中国の友人に伝えたいと思っています。

私は留学中の色々な体験から、どんなことも最初は難しく感じても、努力すればできるようになると感じました。これからもっともっと頑張ろうと思います。皆さんもどんなことがあっても、自分の未来のために、あきらめないで頑張ってください。

日本での留学生活では様々な出来事が起こります。楽しみも苦しみも乗り越えなければなりません。私はこれからも、一人の人間として成長するためにも、「やればできる」と信じて留学生活を送っていきます。