平成21年度 留学生だより(6)

イニョマンミダストラ(インドネシア)

留学生活について

沖縄国際大学 総合文化学部英米言語文化学科
イニョマンミダストラ(インドネシア)

私は沖縄に留学でき来てよかったと思っています。5年前に沖縄に来たばかりのことをいま思い返すと、とても懐かしく思います。いろいろな場面で撮った写真、初めて書いたスピーチコンテストの作文など思い出がたくさんあります。5年も故郷を離れた遠い国で生活して、言葉の壁、文化の違い、生活習慣に違いがあると感じました。初めのうちは、2年間だけ日本語を勉強して、帰国しようと思っていましたが、まさか、学部に入学し勉強を続けることになるとは想像していませんでした。沖縄ではよい環境に恵まれ、多くの沖縄で出会った方々のおかげで、ここまで来ることができました。落ち込んでいる時に励ましの言葉をかけてくれたり、温かく見守ってくれたり、よくしていただきました。また海に連れて行ってくれたり、食事に誘ってくれたりしました。私は、沖縄の方々に心より感謝しております。沖縄に来て、初めて一人暮らしを経験して、慣れずにつらくて、毎日家族に会いたくてたまらないこともありました。しかし、そんな寂しい気持ちの時にも、忙しい生活の中、友達がメールを送ってくれたり、家に遊びに来てくれたり、みんなが私の生活応援してくれているのだと思えたので、帰国しようとはまったく考えませんでした。私を思いやってもらい、本当にありがたいと思っています。

私は留学生の中でも幸運な学生だと思います。日本で生活をするために、少しアルバイトをしています。初めてアルバイトをした時、和食の店だったため、メニューなどがまだあまり理解できておない頃は、注文をとるたびに間違えていました。そんな時もお客様に「大丈夫だよ。」と「ガンバレヨ。」と励ましていただきました。私は自分の国ではこのような経験はありませんでしたので、何と答えてよいか分からずに、ぼーっとしていることも多いので申し訳なく感じました。また、道を歩いていたら、私の名前を呼んで声をかけてくださる方も多くいることは、ありがたいことです。そんな時、あまりに嬉しすぎて、涙が出ることもありました。

大学生活もたいへん楽しいです。大学には文化の異なる様々な国の留学生がきていますので、彼らと会話するのも楽しく感じます。さまざまな国の人との会話を通して、自分の国の文化とは異なる文化について知ることができるので、参考になるし、勉強になると思いました。大学の行事である「留学生パーティー」で、みんな集まり、一緒に沖縄の民謡を歌ったり、エイサーを踊ったり、楽しい時を過ごすこともできました。そのような時、どこの国で生活しても、差別なく、みんな一緒に仲良く暮らし、楽いし時も、悲しい時も、お互いに助け合って生活しなければならないと思いました。

これからも多くの人と接して、多くのことを学び、知識を増やし、自分のためだけではなく、家族のため、国のために、役立つように成長したいと思っています。そして沖縄で学んだことを持ち帰り、沖縄の文化の素晴らしさ、海の魚の魅力、人々の優しさを、まず、友達に紹介し、世界に広げていきたいと考えています。