平成21年度 留学生だより(2)

ベーグ・テオドーラ (ハンガリー)

沖縄と私

沖縄県立芸術大学
ベーグ・テオドーラ (ハンガリー)

沖縄県立芸術大学デザイン専攻の研究生ベーグ・テオドーラです。沖縄に初めて来たのは2006年でした。ハンガリーで日本語を専攻していたので、琉球大学の日本語のプログラムに参加していました。その時、沖縄の独特な雰囲気、風景や生活が大好きになって、いつか沖縄に戻って来たいという夢をハンガリーに帰ってもずっと持っていました。2008年にハンガリーの大学で日本文化学科を卒業した後、今年の四月に研究生として沖縄の芸術を学ぶためにまた沖縄に来ました。芸大の生活にもすぐに慣れ、二度目の沖縄生活をものすごく楽しんでいます。なぜかというと、芸術大学は小さい大学なので、先生方も学生も親しいからです。ハンガリーのことに皆興味があって、よく色々な質問を聞かれるし、私が沖縄の生活で困っているときは助けてくれる人がいつもいます。それから、デザインの授業のポイントは作品作りなので、考えることだけではなく、色んな技法を学びながら、想像力を使って、計画的に作品を仕上げることができるからです。このプロセスは毎日の生活にもとても役立つと思います。この大学に通い始めてから想像力をもっと自由に使うようになりました。私が一番楽しみにしているのは作品製作後の発表会です。その時は、皆がそれぞれ作ったものを紹介します。皆違う人なので、作品も多様性があふれています。皆の作品を見ることは、楽しいだけでなく、自分の考え方を変えてくれたり、想像力をより膨らませることができます。

沖縄県立芸大に来てからまだ半年しかたっていませんが、この半年間で私は三つのことを学びました。それは、勇気と想像性と根気です。自分が想像して生み出したアイディアを外に出すためには勇気が必要です。受け入れてもらえない時や、上手くいかない時、または失敗してしまった時に諦めないためには根気が要ります。この考え方を大切にしながらこれからも作品つくりを楽しみたいです。