平成21年度 留学生だより(1)

金美羅

沖縄、情熱との遭遇

沖縄県立芸術大学 金美羅

私は旅行に行くことが好きですが、それはいつも新しい出会いや、いろいろと学ぶ機会があるからです。

二十歳の頃、アメリカに留学、また日本への交換留学の経験、ヨーロッパやアフリカの旅行などを通して、絵画制作を続ける沢山のインスピレションを得ました。いろいろな国の文化やそれを反映した空間は、今の私の重要なモチーフになっています。

私が沖縄を知ったのは数年前ですが、独特な文化の背景や自然の環境は大きな魅力になり、沖縄県立芸大の自由な作業の雰囲気と優しい教授の先生や友達が、私に沖縄での新しい生活をすることを決める要因になりました。

都会で生まれ、育ってきた私は沖縄に来て、毎朝聞こえる鳥の声や通学路の自然を見て大きな影響を受けています。自然だけではなく、急がしく画一的な都市とは違う余裕と個性のある街の景色、音楽や伝統を愛する人々の中で交流しながら、私の作品も一段と独特なものになり、成熟していく気持ちになります。

見慣れない新しい場所での生活は最初不安になりましだが、寂し反面、様々な出会いや経験の機会にもなりました。沖縄との出会いは、私の二十代の作品や自身の成長の大切な経験の機会だと思います。

沖縄の情熱的な気候から、私は今日も情熱的に人生を過ごすエナージを得ています。